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by ukyouhanagata

第三の男

午前10時の映画祭にて鑑賞。
1949年の製作だけに16対9のワイド型ではなく4対3のスクリーンなのが残念ではあったし、サスペンスの名作とされる映画も近年の演出に慣れた身としてはどうしてもストーリー展開がゆっくりに見えて眠くなってしまったけれど、白黒画面ながらもその映像は流麗で一枚の絵画が動いてる感があるのは流石だと唸らせてもらえる。映画史の中でも五本の指に挙げられる天才とは誰もが認めるものの不遇な人生を送ったオーソン・ウェルズが俳優としてのみ参加してるが、脚本にはなくウェルズが考え出したという名台詞「スイス五百年の平和と民主主義がなにを生んだ?クック・クロック、鳩時計だけさ」は当時としては強烈な台詞だったのだろうけど、今聞くと平凡に過ぎないのが残念と感じるね。
しかし
ラストシーンは確かに映画史上の名シーンだ!
この長回しのシーンはホント〜〜に美しいし、映画の品格をグググッと上げている。
このシーン、脚本では別なENDが予定されてたのを変更したものらしいが、この方が味わい深いし、大正解だったと思う。
この映画が名作と言われる由縁もこのラストにあるだろう。
やっぱり映画は劇場で見ないとね。

しかし
マナーのない夫婦と思われる老人ふたりが時々喋ってるのが悲しかった。
年寄りは困ったもんだわ。
また劇場には欧米と思われる外国人がいた。
こういう人にも
午前10時の映画祭は役立っているんだね。
by ukyouhanagata | 2010-03-30 13:16 | 日記